初めての北海道（3） [雑文・雑写真]
寿司のランチを食うために
巡回バスに飛び乗った、俺。
行き先は運ちゃんに聞いてくれ。
というか走って疲れたので聞く事もしない、人見知りな俺。
≪二日目つづき≫
北海道はいいところだねー。
バスの車窓からの景色がさわやかだよー。
『次わぁー、北24条東21』
ああ、だいたい北の方を走っているんだねー。
なんとなく見たことがあるような、ないような景色だねー。
『次わぁー、終点東営業所』
ああ、終点ね。
降りますよ、ああ降りますよ。
明らかに札幌駅ではないけれど降りますよ。
近くに地下鉄の駅でもあるでしょう。
まわりを見渡す。
ずいぶん寂しいところに来ちゃったなぁ。
あるのはジャスコだけだよ。
ジャスコに用はねーよー。
とりあえず同じバスに乗っていた人達と同じ方向へ歩いて行く。
なんか楽しげな中学生女子二人もいるし
付いて行けばなんとかなるだろう。
とそんな時、後ろからバスが来た。
光り輝く行き先表示。
『札幌駅北口』
あれだぁー!!
今日2回目、リュックサック揺らしてのダッシュ。ゴールはバス停。
つーことでなんとか札幌駅までたどり着いた俺。
涼しい北海道で汗だくになりながら
寿司への執念ともいえる行動力で寿司屋に電話をかける。
もう予約でいっぱいだとは言わせないぜ（前回参照）。
札幌駅から地下鉄を乗り継いで
ようやく着きました、『すし処 しあわせ』
札幌の住宅街にあって、静かな店構え。
店に入ると1時過ぎだったこともあって客は俺だけ。
つーことはあれだ。
『板前と俺の一対一の真剣勝負』
きんちょーするよー。
というか目の前でにぎってくれる寿司屋に一人で行く事も始めてだよー。
でもまぁ、あれだ。
こんなでかいリュック背負って、手にはガイドブック。
いまさら何を恥ずかしがると言うのだ、と思い
板「お飲み物はお茶にしますか？それとも何か・・・」
俺「じゃ、ビールで」
こうなっちまえばこっちのもんだ（何が!?）
次々に出されてくる、季節の品々を満面の笑顔で瞬時に平らげるのだ。
以下、うろ覚え
『タコのマリネみたいな小鉢』
にぎりで
『黒カレイ』
『えんがわ』
『ホタテ』
『ホッキ貝』
『ズワイ蟹』
『カンパチ』
『ボタン海老』
『ボタン海老のミソ』
『蟹の内子』
『イカのえんぺらを塩で』
『ウニ』
おすすめを聞いて最後に2貫追加
『キンキ』
『ニシン』
締めに
『椀物』
何がうまかったって、みんなうまいよっ!!
目の前で握るから、一つ一つしっかり仕込む様子が見れて感動だよっ!!
板さんに会う為に北海道来たんだよっ!!
というか板さんに会う為に生まれて来たんだよっ!!（それは言い過ぎ）
とにかく満足して満足して
4000円ぐらい払って（安いっ!!）店を出て
次の目的地を決めるべくガイドブック広げて
札幌市内放浪の旅は続くのであった。
（予想以上にいつまでも、つづく）
我空腹羨望憧憬鮨欲鮨欲！
by きく (2006-06-29 01:58)